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住宅ローンと奨学金。意外と関係性があります。

2014.10.27

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宮本建設の金です。会社では不動産や住宅ローンのご相談を担当しております。
宅建免許とファイナンシャルプランナーの免許(FP技能士一級,CFP)を持って、住宅購入を検討されているお施主様の相談に応じております。

 住宅ローンと奨学金。あまり関係なさそうなのですが、実は深い関わり合いがあります。

 就学時(特に大学入学時)に学費の補足として、教育ローンや奨学金を申請される方は多く見えます。
基本的に教育ローンは、保護者の方が契約者となり返済していくのですが、奨学金は本人が契約者となり返済していくものです。

勝ち組,負け組の差がどんどん開いていく昨今、卒業生の就職事情も同じ様です。卒業生の皆様が大手企業に就職できればよいのですが、現実はそんなに甘くなく、結果的に不定期就労になってしまったり、卒業後も就職活動を余儀なくされる方も多々いらっしゃると伺います。

ここで奨学金を借りた方のお話です。卒業後に奨学金の返済が始まるのですが、就職がうまくいかず収入がない状態でも返済が始まってしまいます。そこでそのまま返済をされない方が増えているそうです。

新聞にも掲載されている通り、滞納があると『事故』として記録され、それが続くと信用情報機関に個人情報が記載されてしまいます。この個人情報とはいわゆる『ブラックリスト』の事です。

住宅を購入される際に、住宅ローンを利用される方はたくさんいらっしゃると思います。特に子育て世代の方は多いと思います。

住宅ローンの申請をされると、金融機関は必ずと言っていいほど信用情報機関に照会を掛けます。この際に『事故』があると、まず融資申請の許可はされません。この事故は、滞納などが解決された後(債権放棄等も入るようです)、二年か五年経たないと消去されません。また信用情報機関は現在三社あり、個々に基準が違いますので、注意が必要です(この情報は本人が申請すれば取り寄せることができます)。

日本学生支援機構等、奨学金を出す機関は沢山あり、公共性の高い組織ですが、貸与の場合はあくまで借金であり、銀行でお金を借りるのと同じく、返さなければ『信用』がなくなり、次にお金を借り来ることが難しくなります。

消費者金融など企業から借りるお金と違い、公共性の高い機関から教育資金として借りる教育ローンなので、返済等について多少甘く考えがちですが、信用情報については全く変わりはありません。

なので、『公共性の機関だから、催促が来てから(催促後に)支払おうではなく、『住宅ローンが借りられなくなる恐れがある方、今すぐ払いに行こう』と考えて頂きたいと思います。

ここまで読んで頂ければ、特に若い方は『ピン』とくると思います。お金を借りるのは奨学金だけではありません。また少額でも、毎月の支払の一回だけでも、『事故』として扱われることがあります。

車のローンなど高額なものを買った時のローンはもちろんですが、毎月のクレジットカードの支払や携帯電話の支払も、滞納したり踏み倒したりすると、の場合によっては『事故』として記載されてしまいます。家賃や税金,社会保険や年金についても、記載される場合があります。

弊社へご相談にいらっしゃるお施主様でも、上記の理由でローンの申請が通らなかったお客様が多々見えます。せっかく奥様とプランを作っていたのに、信用情報を取り寄せると、『…』となると、大変なことになってしまいます。

最近TVコマーシャル等の影響で、またインターネット社会になるなかで、『現金決済』でないお金のやり取りの便利さのみが取り上げられていますが、『現金決済』や先払いの決済以外は、すべて『借金』です。『借金』は利息を支払う事になりますし、適切に返済しない場合は、正規の手続きをしない限り、信用を失うことになります。それは将来にマイナスの結果を残すことになります。

便利さを追求するあまり、これらのリスク見落としがちですが、しっかり認識して頂きた
いと思います。

住宅をご検討される際に、住宅ローンの事、今後の支払について知りたい方は是非ご相談ください。将来の収入(年金や保険も含む)と支出(ローンや教育資金を含む)をシミュレーションソフト(FP名人) にて計算いたしますし、ご質問にお答えします。

 

 

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